『現金自動回収機ミリオンゲッター』とは、なんだったのか

タイトルの『現金自動回収機ミリオンゲッター』という言葉を聞いて、「あぁ！あれか！」ってなった人や「聞いたことはあるな」と思った人は、俗に言うインターネット老人の端くれなのかもしれません。

全く聞いたことのなかった人は、きっとこんなイメージでしょう。

ものすごく簡単に言うと、ネットを使ってやるねずみ講的なものなのです。
上の画像のような超技術がありそうな機械で、お金を回収するとかそんなのではないのです。

『現金自動回収機ミリオンゲッター』

時は一般家庭にもWindowsXP搭載のPCが広く普及し、インターネット利用者数が急激に増加した、2005年。
ちょうど、PCとネットを使ってお金を稼ぐということができるということも徐々に広まり、嘘か真実か判別しようのない、ネットで稼いでる大金持ちもたくさん現れた頃です。

成功者（みたいなひと）の数万倍、上手く稼げていない人もいたわけですが、そんな人達を照らす一筋の光のように現れました。

「たった一度、貴方のＰＣへ設置するだけ……。あとは寝て待って下さい。勝手に稼いできます。」

こんな説明文で元々は有料の情報商材として販売されていたようです。
ざっと調べた限り販売価格は￥15,000。

上記の説明文は、星の数ほどいる「ネットで稼げてない人」がつまづいた事と、「ラクして稼ぎたい人」のツボをピンポイントで押さえるようになっていて、ランディングページとしては優秀かとは思いますｗ

爆発的に稼いでくれる、禁断のプログラムファイルが同梱されていると想像して、どのくらいダウンロードに時間かかるんだろうと思っていた人達は「へ？」となる、ものの数秒でダウンロード完了。

中身はWardで作成されたであろう、PDFファイルが1つｗ

その内容は…

「これと同じことやれ」でピンときた方…あれです、映画『闇金ウシジマくん』の3作目で扱われていた「フリーエージェントくん」の商材と同じ感じです。

山田孝之, 綾野剛, 本郷奏多, 白石麻衣, 崎本大海

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初登場時はおおよそ￥15,000で販売していた『現金自動回収機ミリオンゲッター』ですが、翌年から“特別に！”というパワーワードのもと、無料配布されることとなります。

実はこれには理由がありまして、中身に入っているポイントサイトの大半は、子・孫・ひ孫くらいまでは、ポイントの何％かまでを取得できる仕組みのものであり、アム●ェイなどのMLM（マルチレベルマーケティング）の仕組みが採用されているのです。

なので、『現金自動回収機ミリオンゲッター』を無料で配布する意味があったのです。

そして、年度が変わるごとに『現金自動回収機ミリオンゲッター』の名称に「改訂版」「改」「極」「超絶」「最新版」などというユーザーそれぞれ訴求効果のあるであろう単語を付け加えていったのです。

今現在、『現金自動回収機ミリオンゲッター』という言葉でGoogle検索すると

今も、残骸たちが残ってます。

ざっと確認した感じで、2017年版があり流石に驚きました。