愛之助とは何者か?将門塚騒動で脱退したキッカーズ元メンバーの経歴と現在を整理

配信者

2026年8月、東京・大手町の史跡「将門塚」での迷惑配信で一気に名前が広まった配信者・愛之助。所属していた配信者集団「キッカーズ」からは脱退処分、Kickからは実質無期限にあたる「999年BAN」を受けたことで、この配信者の名前をはじめて知った人も多いはずだ。

ただ、将門塚の事件については、084deepsでもすでに詳しい時系列記事を出している。この記事では事件そのものの経緯を繰り返すのではなく、「愛之助とはそもそもどんな配信者だったのか」「キッカーズにはどうやって加わったのか」「脱退した今、何をしているのか」という、人物像の全体を確認できる事実にもとづいて整理する。

愛之助とは何者か

愛之助は、Kick(kick.com)とニコニコ生放送を拠点に活動していた配信者だ。Kickでのチャンネル名は「ainosuke2525」。本名や生年月日、出身地、学歴などは公式には確認できておらず、ネット上には「特定した」とするまとめ記事もいくつか出回っているが、いずれも裏付けとなる一次情報や報道が見当たらないため、この記事では扱わない。

Kickで活動する前から、ニコニコ生放送の「ニコ生主」として配信を続けていた人物で、雑談だけでなく心霊スポット巡り、富士山や谷川岳・赤城山といった登山企画、競馬やパチスロなどのギャンブル、深夜の徒歩配信、繁華街からの中継まで、幅広いジャンルの配信をこなしていたとされる。2026年4月末から7月上旬ごろにかけては、ほぼ毎日のように配信していた時期もあったようだ。

ニコ生時代からあった「過激な行動」の傾向

将門塚の事件だけを見ると唐突な迷惑行為に思えるかもしれないが、愛之助には以前から、注目を集めるために踏み込みすぎる行動を取る傾向があったことが確認できる。

象徴的なのが、2025年12月25日の出来事だ。愛之助はサンタクロースのコスプレをして群馬県の赤城山に登る配信をおこない、下山中に道に迷って周囲が暗くなり、110番通報する事態になった。警察・消防によって無事救助されたものの、「降りてる? 道わかんなくなった」と焦る様子がそのまま配信され、切り抜き動画がXで拡散。「迷惑をかけるならそもそも登るな」「救助隊は本当の遭難者のためにいる」といった批判の声が上がった。

もう一つの出来事が、2026年7月25日夜の東京ディズニーシーでの一件だ。週刊女性PRIMEの報道によれば、閉園後の園内に居残り、立ち入り禁止エリアに侵入して配信していたところを、懐中電灯を持った複数のキャストに「止まってください」と呼び止められ、暗い園内を逃げる様子が配信に映っていたという。運営会社のオリエンタルランドは、この件について「把握している」とコメントしたが、詳しい対応内容までは明らかにしていない。

このディズニーシーでの一件からわずか3日後、愛之助はキッカーズへの加入を果たしている。この間の経緯や動機について、本人が公式に説明した情報は確認できておらず、「キッカーズのオーディションに向けて代表作を作ろうとしたのでは」という見方もSNS上にはあるが、あくまで第三者による推測の域を出ない。

キッカーズへの加入から、わずか1カ月足らずでの脱退

キッカーズ公式サイトの年表によれば、愛之助は2026年7月28日、三重県鳥羽市で開催された「第五回キッカーズサミット」にあわせて実施された第6回オーディションに合格し、3軍メンバーとして加入した。その4日後の8月1日には早くも2軍へ昇格している。

キッカーズは、視聴者数によってキャプテン・副キャプテン・1軍から3軍までの序列が決まる実力主義の配信者集団だ。組織の仕組みや現在の顔ぶれについては、以下の記事で詳しく整理している。

3軍加入からわずか25日、2軍昇格からは18日というスピードで、後述する将門塚の事件が起きることになる。新規メンバーが目立とうとする動機と、視聴者数がそのまま立場に直結する組織の仕組みとが、無関係とは言い切れないだろう。

将門塚での迷惑配信、脱退と「999年BAN」(概要)

2026年8月19日、愛之助は東京都千代田区大手町の史跡「将門塚」で、石碑によじ登って抱きつく、奇声を上げるといった行為を配信した。史蹟将門塚保存会の事務局が置かれる神田神社が丸の内警察署に相談して被害届を提出し、礼拝所不敬罪と公然わいせつ罪の疑いで在宅捜査が進められている。

8月21日に本人がXで謝罪したのち、8月22日にキッカーズが2軍会議の結果として脱退処分を発表。Kickも利用規約違反として「999年BAN」処分を科した。なお、キッカーズは当初の発表で「在宅起訴」と記載していたが、8月25日に「正しくは在宅捜査の段階だった」として訂正・謝罪している。「在宅捜査」と「在宅起訴」では法的な意味がまったく異なるため、この訂正は重要なポイントだ。

事件の詳しい時系列や、他のKick配信者の逮捕・捜査事案とあわせた整理は、以下の記事にまとめている。

なお、キッカーズ公式サイトを2026年9月10日時点で確認したところ、脱退処分を伝えるニュース記事は「在宅捜査」に訂正済みだったが、同じ公式サイト内の年表ページには、訂正前の「在宅起訴」という表記がそのまま残っていた。訂正が サイト全体に反映しきれていない状態のようだ。

脱退後の現在の活動状況

Kickのアカウントは999年BAN(実質的な無期限停止)を受けているため、Kick上での配信は現在もできない状態にある。キッカーズの公式メンバー一覧にも、愛之助の名前はすでに含まれていない。

一方で、Kickとは別のプラットフォームであるニコニコ生放送では、脱退後も配信を続けている様子が確認できる。8月28日には本人がニコ生に出演し、「警察は俺のツイッターとKickしか知らない。さすがにニコ生までは辿り着いてない」「ついに俺も公然わいせつ、つきました!」などと発言したと報じられている。3歳の頃からさまざまな場面で「露出」してきたと語ったとも伝えられており、事件の重さに対して本人の反応がやや軽い印象を受けた視聴者も少なくなかったようだ。

2026年9月10日時点で、書類送検や起訴といった捜査の進展を示す新しい報道は確認できていない。今後、在宅捜査から手続きが進む可能性はあるが、現時点では未確定であり、あくまで在宅捜査の段階にとどまっている。

心霊スポット巡りや登山、繁華街中継など、屋外での「動きながらの配信」を得意としてきた愛之助のような配信者にとっては、スマホを固定できる軽量な三脚があるかどうかで映像の見やすさが大きく変わる。ここで紹介するのは、あくまで屋外配信全般に使える一般的な機材で、今回の事件と結びつけて選んだものではない。

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まとめ

愛之助は、ニコニコ生放送で心霊スポットや登山など幅広いジャンルの配信をおこなっていた配信者で、2026年7月28日にキッカーズへ3軍加入、わずか4日後の8月1日に2軍へ昇格した。しかしその約3週間後、将門塚での迷惑配信が発覚し、8月22日にキッカーズを脱退、Kickからは999年BANを受けている。

赤城山での遭難騒動やディズニーシーでの侵入配信など、Kick加入前後を通じて「注目を集めるための過激な行動」を繰り返してきた経緯があり、将門塚の事件も突発的なものというより、そうした傾向の延長線上にあったと見ることもできそうだ。Kickでの活動はできなくなった一方、ニコニコ生放送では脱退後も配信を続けている様子がうかがえる。在宅捜査の今後の展開については、現時点で新しい情報はなく、引き続き確認できる事実のみを追っていきたい。

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