横山緑とキッカーズは今どうなっているのか。組織の仕組みと現在のメンバーを公式情報から整理

配信者

Kick(キック)で活動する配信者集団「キッカーズ」と、その代表(キャプテン)を務める横山緑については、将門塚での迷惑配信騒動や、代表自身の女性関係を巡る炎上など、個別の事件が話題になることが多い。ただ、「そもそもキッカーズってどういう組織なのか」「今、誰がどんな立場にいるのか」を横断的に知りたい人も多いはずだ。

この記事では、個別の事件の詳細には深入りせず(それぞれ別記事で詳しく整理している)、キッカーズ公式サイトが自ら公開している年表・メンバー一覧・ルールブックをもとに、組織としてのキッカーズの現在地を整理する。

キッカーズはどんな組織か

公式サイトの説明によれば、キッカーズは「ライブ配信サイトKickで活動する配信者の精鋭集団」で、「数字が全て」をスローガンに掲げている。徹底した実力主義を掲げ、「やらせなし、台本なし、筋書きのないドラマをKickでお届けします」とうたっている。

公式サイトが示す規模感は次のとおりだ(いずれも「Shobon Kick Ranking参考」との注記あり)。

  • 総フォロワー数:20万人以上
  • 月間総視聴時間:200万時間以上
  • 平均同時接続数:1,000人以上

> 出典:キッカーズ公式サイト「について」

この数字はキッカーズ自身の発表であり、第三者機関による検証を経たものではない点には留意しておきたい。とはいえ、Kick国内コミュニティの中でも一定の存在感を持つグループであることはうかがえる。

横山緑(久保田学)はどんな経緯でキッカーズを作ったのか

キッカーズを率いる横山緑(本名:久保田学)は、もともとニコニコ生放送の古参配信者「暗黒放送」として活動していた人物だ。政治家としての経歴や、2026年に起きた女性関係を巡る炎上騒動については、別記事で詳しく整理しているので、気になる人はそちらを参照してほしい。

公式サイトの年表によると、横山緑は2025年3月にニコニコ生放送を永久BANされたのを機にKickへ活動の場を移し、同月中に「キッカーズ」の結成を宣言した。結成当日には「おったん」「みなみの魔王」「黒澤」「ずいえき」「かつき(ににまる)」「大ちゃんマン」の6名が加入している。

> 出典:キッカーズ公式サイト「年表」

以降、キッカーズは加入・脱退・降格を繰り返しながら組織を拡大してきた。2025年3月末の「第一回キッカーズ決起集会」の時点で総収支は1,100万円を超えたと公式に発表されており、「キックドリーム」を掲げた体制が本格的に動き出している。

キッカーズの組織構造:実力主義の「軍」制度

キッカーズの最大の特徴は、視聴者数(平均同時接続数)によって所属する「軍」が変動する、実力序列制の仕組みにある。公式ルールの一部を見てみよう。

条項内容
1条閲覧や数字が全て
9条キッカーズメンバーは女性の入団禁止
17条メンバーになってから刑事事件で逮捕された者はクビ(不起訴なら可)
19条平均同時接続数によりキャプテン・副キャプテンが3〜4ヶ月に1回変動する
26条一定時間レイドなしで同接500人未満が続くと「500人チャレンジ失敗」となり、3回失敗すると2軍との入れ替え対象になる

> 出典:キッカーズ公式サイト「ルール」(全27条)

9条の「女性の入団禁止」は、キッカーズが男性限定の組織であることを明文化したルールだ。また26条の「500人チャレンジ」は、2026年5月時点では「300人チャレンジ」という名称・基準だったが、その後基準が引き上げられている。実力主義のハードルが徐々に厳しくなっていることがうかがえる。

現在のメンバー構成(2026年9月12日時点)

公式サイトの「メンバー」ページでは、直近30日間の平均同時接続数つきで、所属メンバーが公開されている。2026年9月12日時点(集計期間:8月12日〜9月11日)の構成は次のとおりだ。

1軍(14名) 横山緑(キャプテン、平均同接4,910)、勇者トロ(副キャプテン、3,054)、はしもとくん(2,834)、かつき(ににまる)(2,791)、ぞっくん(2,653)、よっさん(2,382)、みなみの魔王(1,463)、ヒドンナ(1,296)、黒澤(1,288)、おったん(1,223)、ずいえき(1,066)、しみっちゃん(1,063)、テマキ(1,020)、ジンギスカン(598)

2軍(8名) ホッシー(1,171)、俺はレオ(山岡)(866)、しんやっちょ(592)、大仏(365)、ネジコーチョー(305)、やまおか(244)、クルル(124)、ハニー大木(106)

3軍(13名) めじろう(264)、こふなばけんと(239)、ごいんきょ(220)、ALICE(84)、ゴリライモ(66)、ロバーツ(60)、大ちゃんマン(57)、ゲーヒー(56)、みかん666(52)、ドジョウ(47)、スティーブ(45)、ハムの人(29)、ナオキ兄さん(8)

マネージャーはかなた・みけねこの2名。

> 出典:キッカーズ公式サイト「メンバー」(2026-09-12確認)

キャプテンの横山緑がメンバー中最も高い平均同接を記録しており、19条のルールどおり、実際の視聴者数がそのまま組織内の立場に反映されていることが分かる。2軍・3軍は9月8日・9月12日の脱退処分(後述)により、9月4日時点よりそれぞれ1名ずつ減っている。

なお、1軍に名を連ねる「ぞっくん」は、2025年6月に迷惑防止条例違反の疑いで逮捕された人物と同一だ(別記事で詳述)。ルール17条は「不起訴なら可」としており、公式サイト上では現在も1軍メンバーとして活動していることが確認できる。

組織の中で何が起きてきたか:年表からわかること

公式サイトの年表を通して見ると、個別の事件記事だけでは見えてこない組織全体の動きがいくつか浮かび上がる。

まず、2026年4月22日には、ルール4条(児童売春・未成年淫行禁止)違反を理由に、1軍の黒澤が2軍降格、2軍のしんやっちょが脱退処分を受けている。この件は既存の報道やSNSではあまり触れられていないが、公式サイトの年表には明記されている。

もう一つ興味深いのが、2026年5月8日の記録だ。創設メンバーの一人であるシンジが「キャプテンの女性騒動に関連する虚偽報告や信頼失墜」を理由に自主退団している。これは同時期に話題になった、横山緑自身のコレコレの配信での女性関係追及(別記事で詳述)が、キッカーズという組織の内部にも波及していたことを示す一次情報といえる。代表個人の炎上が、組織内の人間関係にまで影響を及ぼしていたわけだ。

2026年7月28日の「第五回キッカーズサミット」では、2軍の基準を満たさない配信者向けの育成枠として「3軍」が新設された。この3軍の枠組みの中で、後に将門塚事件を起こす愛之助も8月にオーディション経由で加入している(詳細は別記事を参照)。

直近の動き(2026年8月〜9月)

年表の直近部分を見ると、次のような動きが続いている。

  • 8月1日:愛之助が3軍から2軍に昇格
  • 8月3日:ぽんちゃんが2軍に加入するも、およそ1時間後に脱退
  • 8月22日:2軍の愛之助が将門塚での迷惑行為により在宅起訴・脱退処分(999年BAN)
  • 8月31日:3軍のグデグデが脱退
  • 9月1日:3軍のかいきが配信者引退によりキッカーズも脱退
  • 9月8日:2軍のなめだるまジャンが、歌舞伎町のタクシー車内でのトラブルにより999年BAN・脱退処分(詳細は別記事で整理)
  • 9月12日:3軍のドレの深夜食堂が、配信中のKick規約違反によりBANとなり脱退処分

このうち「ぽんちゃんが2軍加入から1時間で脱退」という記録は、公式サイトにのみ残っている情報だ。ぽんちゃんを巡っては、税務調査の噂とあわせてX上で話題になったこともあるが、公式サイトの記録には税務調査についての言及はなく、この加入・脱退の詳しい理由も明かされていない。ここは憶測で結びつけず、「公式記録として1時間で脱退した事実がある」ということにとどめておきたい。

将門塚事件そのものの詳しい経緯や、キッカーズに関わる他の逮捕事案については、それぞれ別記事で時系列を整理しているので、あわせて読んでほしい。

まとめ

キッカーズは、Kickで活動する横山緑が2025年3月に立ち上げた、実力序列制の配信者集団だ。視聴者数によって1軍・2軍・3軍が決まり、キャプテン・副キャプテンも同接データで変動するという、公式ルールに基づいた明確な仕組みで運営されている。

2026年9月12日時点では合計35名のメンバーが1〜3軍に所属し、キャプテンの横山緑が平均同接4,910人でトップに立つ。一方で、組織の年表を見ると、代表自身の炎上が内部の退団劇に波及したり、ルール違反による処分が繰り返されたりと、実力主義の裏側で人の出入りが激しい組織であることも分かる。9月に入ってからも脱退処分が相次いでおり、メンバー構成は今後も流動的に変わっていくとみられる。

個別の事件——将門塚での迷惑配信騒動、複数のメンバーの逮捕事案、横山緑自身の女性関係の炎上——について詳しく知りたい場合は、それぞれの内容を時系列で整理した別記事を参照してほしい。

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