「モンスターハンターワイルズ」は、カプコンが開発し、2025年2月28日に発売予定のハンティングアクションゲームである。対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、Steam。本作は、「モンスターハンター:ワールド」や「モンスターハンターライズ」に続くシリーズ最新作として注目されている。ここでは、ゲームの基本情報から最新情報まで、現時点で判明している内容をすべて記載する。
基本情報
「モンスターハンターワイルズ」は、刻々と変化するフィールドとモンスターの生態系を描いた作品である。プレイヤーはハンターとして、モンスターを狩猟し、その素材で装備を強化しながらストーリーを進めていく。発売日は2025年2月28日で、クロスプレイに対応している。
項目 | 詳細 |
---|---|
発売日 | 2025年2月28日 |
プラットフォーム | PlayStation 5、Xbox Series X |
開発元 | カプコン |
ジャンル | ハンティングアクション |
オンラインマルチ | 対応(クロスプレイあり) |
新要素とシステム
本作では、過去作からの進化として複数の新要素が導入されている。
- 集中モード: 新アクション。特定の条件下でモンスターの弱点を狙いやすくなる。
- 傷システム: モンスターに傷をつけると、そこを集中攻撃でき、追加ダメージを与えられる。
- 2武器携帯: メインとサブの2つの武器を持ち歩ける。戦闘中に切り替え可能。
- フルボイス対応: シリーズ初。主人公やNPCにボイスが追加され、会話が楽しめる。
- オトモアイルーの会話: オトモアイルーが人語を話し、プレイヤーとコミュニケーションを取る。
- セクレト: 新たな乗用動物。広大なマップを効率的に移動できる。
これらの要素は、狩猟体験をより没入感のあるものにするとされている。
モンスター
現時点で判明しているモンスターは、新モンスターと復活モンスターに分けられる。ここでは特に新モンスターの詳細と、過去作との比較を記述する。
新モンスター
アルシュベルド
- 特徴: 第2回オープンベータテストで登場。クリア率は11%と高難易度。巨大な鳥竜種で、飛行と突進攻撃を多用する。
- 攻略ポイント: 翼に傷をつけると飛行頻度が低下。集中モードでの頭部攻撃が有効。
- 過去作との比較: 「イャンガルルガ」に似た攻撃性を持つが、飛行時間が長く、動きが素早い。傷システムの活用が必須で、「ワールド」のネルギガンテに近い戦略が求められる。
ジンダハド
- 特徴: 氷霧の断崖の頂点モンスター。氷属性のブレスと尾攻撃が特徴。
- 攻略ポイント: 氷耐性装備が推奨される。尾を切断すると攻撃範囲が狭まる。
- 過去作との比較: 「クシャルダオラ」のような環境を利用した戦闘が特徴。ただし、飛行よりも地上戦が主体で、「アイスボーン」のイヴェルカーナに近い。
ヒラバミ
- 特徴: 緋の森に生息。平たい体形で、地面に潜る行動が確認されている。
- 攻略ポイント: 潜行中は音で位置を特定。豪雨で視界が良くなると攻撃が当てやすい。
- 過去作との比較: 「ハプルボッカ」の潜行と似ているが、素早さが際立ち、「ライズ」のダイミョウザザミに近い回避難度を持つ。
チャタカブラ
- 特徴: 纏蛙と呼ばれる両生種。粘液を纏い、飛びかかり攻撃を仕掛ける。
- 攻略ポイント: 粘液を剥がすと動きが鈍る。火属性が有効。
- 過去作との比較: 「テツカブラ」のような跳躍攻撃を持つが、粘液による状態異常が「ワールド」のジュラトドスに似ている。
ドシャグマ
- 特徴: 闢獣。群れで行動し、連携攻撃を行う。
- 攻略ポイント: 群れを分断すると個体ごとの対処が容易。罠が有効。
- 過去作との比較: 「ドスジャグラス」の群れ戦に似るが、知能が高く、「アイスボーン」のバフバロのような突進力がある。
ケマトリス
- 特徴: 製品版で登場予定。詳細は不明だが、予告映像で炎を纏う姿が確認されている。
- 攻略ポイント: 未公開。火耐性が必要と予想される。
- 過去作との比較: シルエットから「テオ・テスカトル」に近い可能性があるが、新要素の影響で異なる挙動が予想される。
ラバラ・バリナ
- 特徴: 製品版で登場予定。溶岩地帯に適応したモンスターと推測される。
- 攻略ポイント: 未公開。熱耐性装備が有効か。
- 過去作との比較: 「ウラガンキン」や「ラージャン」のような重厚感を持つ可能性がある。
ププロポル
- 特徴: 製品版で登場予定。小型モンスターの群れを従える姿が確認されている。
- 攻略ポイント: 未公開。群れへの対処が鍵か。
- 過去作との比較: 「クルペッコ」のような呼び寄せ行動に似るが、群れの統率力は「ライズ」のマガイマガドに近い。


復活モンスター
- リオレウス: 原種と異なる姿で登場。
- タマミツネ: 2025年春のアップデートで追加。
- ドドブランゴ: CM映像で確認済み。
- ババコンガ: 食べたキノコで攻撃が変化。
- ゴア・マガラ: 復活が発表済み。
- ネルスキュラ: 復活が発表済み。
- イャンクック: TGS2024で再登場が明らかに。
歴戦個体
- 体力と攻撃力が通常個体より大幅に向上。
- 「歴戦傷」を攻撃するとチャンスが発生。
- 報酬として「アーティアパーツ」や「複合装飾品」が入手可能。
- フィールド上に出現する。
フィールド
本作のフィールドはシームレスに繋がっており、天候や環境が動的に変化する。
フィールド名 | 特徴 |
---|---|
隔ての砂原 | 砂漠地帯。初期フィールドとして登場。 |
緋の森 | 赤い水が特徴。豪雨で水が綺麗になる。 |
氷霧の断崖 | 頂点にジンダハドが生息。 |
竜谷の跡地 | 新マップ。闘技場としてストーリーで解放。 |

武器と装備
武器種は従来の14種がすべて登場する。一部武器には製品版で調整が加えられている。
- 双剣: オープンベータテストから仕様が変更。
- 操虫棍: 「舞踏跳躍」が追加。
- ランス: ジャスト/パワーガードから派生する新アクションが追加。
- 太刀: 多彩なアクションが追加され、爽快感が向上。
- 狩猟笛: アルシュベルドをソロで攻略する動画が話題に。
アーティア武器
- 「アーティアパーツ」を3つ組み合わせて生産。
- 武器種ごとに必要パーツが異なる。
- 不要なパーツは錬金で再利用可能。
装飾品
- 武器用と防具用の2種類。
- 複数のスキルが発動する仕様。
過去作との比較
本作は「モンスターハンター:ワールド」「モンスターハンターライズ」と比較して、以下のような違いがある。
項目 | ワイルズ | ワールド | ライズ |
---|---|---|---|
フィールド | シームレス。天候変化が顕著。 | シームレス。エリア制。 | エリア制。移動が高速。 |
モンスター挙動 | 傷システムで戦略性向上。 | 部位破壊に重点。 | 操竜でモンスター操作可能。 |
武器携帯 | 2武器切り替え可能。 | 1武器のみ。 | 1武器のみ。 |
ボイス | フルボイス対応。 | 一部ボイスのみ。 | 一部ボイスのみ。 |
移動手段 | セクレトで高速移動。 | ライドなし。 | 翔蟲で立体移動。 |
「ワールド」に近いオープンワールド感と「ライズ」のアクション性を融合させた設計が特徴。
傷システムや2武器携帯はシリーズ初で、新たな狩猟スタイルを提供する。
オープンベータテスト(OBT)
本作では2回のオープンベータテストが実施された。
第1回OBT
- 開催期間: 2024年11月1日~11月4日。
- 新要素の一部を体験可能。
第2回OBT
- 開催期間: 2025年2月7日~2月10日、2月14日~2月18日。
- 新モンスター「アルシュベルド」が追加。
- 製品版で使用可能な特典が獲得可能。
- PSN障害の補填として延長開催。
イベントとコラボ
発売に向けたイベントやコラボが多数発表されている。
- メディア発表会: 2025年2月15日開催。双剣の仕様変更などが明らかに。
- AR体験: 都庁を舞台に3月3日~3月16日開催。
- コミュニティアップデート: 2024年12月19日に配信。
- さっぽろ雪まつり: 2025年2月4日より大雪像が登場。
- カプコンカフェ: 池袋店・梅田店でコラボ開催。
- サーティワン: 限定グッズとゲーム内特典付きアイスセット発売。
- ニトリ: ゲーミング家具の先行予約受付中。
- セブン-イレブン: プリペイドカード購入キャンペーン実施。
推奨スペック(PC版)
PC版の動作環境が公開されている。SSDが必須で、DirectStorageに対応。
設定 | CPU | GPU | RAM | 解像度/FPS |
---|---|---|---|---|
最低 | Core i5-10600 | GTX 970 | 16GB | 1080p/30fps |
推奨 | Core i7-12700 | RTX 2060 Super | 16GB | 1080p/60fps(中設定) |
高設定 | Core i7-13700 | RTX 3070 | 16GB | 1440p/60fps(アップスケール使用) |
ウルトラ設定 | Core i9-13900 | RTX 4080 | 32GB | 2160p/60fps(フレーム生成使用) |
※超解像技術はDLSS 3.7およびFSR 3.1に対応。
予約特典とエディション
予約特典やエディションによる違いが発表されている。
予約特典
- ハンター重ね着装備「兵ノ甲冑」シリーズ。
- オトモ装備「足軽ネコ」シリーズ。
- デジタルミニアートブック(ダウンロード版限定)。
エディション
- スタンダード: ゲーム本編のみ。
- デラックス: コスメティックアイテムを含む「デラックスパック」付き。
- プレミアムデラックス: 上記に加え、2025年春・夏のDLCパック付き。
発売後のアップデート
- 春アップデート: タマミツネ追加。さらなるモンスターやイベントクエストが予定。
- 製品版調整: 武器種のバランス調整や新アクション追加。
まとめ
「モンスターハンターワイルズ」は、進化したシステムと豊富なコンテンツで、シリーズファンから新規プレイヤーまで楽しめる作品となりそうだ。発売日である2025年2月28日まであとわずか。
