「Kickって結局、誰が配信しているの?」と気になったことはないだろうか。084deepsではこれまで、キッカーズやうわさのうどんなど個別の配信者・グループについて記事を書いてきたが、今回は少し視点を引いて、日本語圏のKickコミュニティ全体の「地図」を整理してみる。

大きく分けると2つの勢力がある
日本語圏のKickで存在感のある配信者は、大きく分けて次の2つのタイプに分類できそうだ。
- キッカーズ勢:横山緑をキャプテンとする実力序列制の配信者集団。1〜3軍あわせて37名(2026年9月時点)が所属している。詳しい組織構造や現在のメンバーは、別記事で詳しく整理している。
- 独立系の大物配信者:特定のグループに属さず、個人の知名度でKickに参入した配信者たち。
Kick Japan公式番組に見る主要な顔ぶれ
両者が一堂に会した例として分かりやすいのが、2026年1月30日に放送された「Kick日本初の公式番組」だ。株式会社ライバー(ライブ配信制作会社)が制作を担当し、KICK Japan公式チャンネルで配信された。
出演者の顔ぶれは次のとおりだった。
- MC:横山緑(キッカーズキャプテン)
- 出演:もこう、おおえのたかゆき、kimonoちゃん、にゅう、うどんちゃんねる(うわさのうどん)、瓜田純士
- 進行補佐:堀田みなみ
> 出典:株式会社ライバー公式ニュース「ライブ配信プラットフォーム「Kick」日本初の公式番組がSTART!」
この顔ぶれからも分かるように、Kick Japanはキッカーズ勢と独立系の大物配信者が共演する場としても機能しているようだ。

独立系の大物配信者たち
コレコレ:暴露系の帝王がKickへ
コレコレは、暴露系配信で長年知られてきた配信者だ。既存記事で詳しく扱っているとおり、YouTubeの規制強化を背景に、2025年以降Kickでの活動比重を高めている。ただし、YouTubeを完全にやめたわけではなく、複数のプラットフォームを併用している点には注意が必要だ。
もこう:ニコニコ生放送出身のベテラン
もこうは、ニコニコ生放送出身のベテラン配信者で、飲酒配信や罰ゲーム企画など、大胆な内容で知られる。Kick Japan公式番組にも出演している。
おおえのたかゆき・うわさのうどん
おおえのたかゆきも、外部の人気ランキングで上位に挙げられる配信者の一人だ。うわさのうどんについては、TikTok時代からの経緯を含めて別記事で詳しく扱っている。
Kickへの移籍を「断った」配信者もいる
ここまで「Kickに来た配信者」を紹介してきたが、逆に「移籍を断った」有名配信者がいることも紹介しておきたい。
eスポーツチーム「ZETA DIVISION」に所属していたストリーマー、スタイリッシュヌーブ(関優太)は、Kickとの契約交渉を進めていたが、2025年4月4日に交渉決裂を公表した。本人は、Kickが提示した金額自体は「Twitchよりも金で言ったらめっちゃ良い」と評価しつつ、「一度Twitchなどで配信したあとに『続きはKickで』という形を求められた」といった契約条件に不満を示し、「日本の配信者をナメてる」と発言したと報じられている。
> 出典:KAI-YOU「ストリーマー関優太、配信サイトKickと交渉決裂『日本の配信者をナメてる』」
高額な契約金を提示されても、条件次第では移籍しないケースがあるということが分かるエピソードだ。なお、関優太はその後ZETA DIVISIONを退団しているが、これはKickとの交渉決裂とは別の経緯とされている。

参考:配信者名からうかがえる「今、勢いのある配信者」
外部の配信者ランキングサイトで、2026年9月5日時点の同時視聴者数を確認したところ、上位にはキッカーズのメンバーとみられるアカウント名(テマキ、しみっちゃん、なめだるまジャン、勇者トロなど)や、うわさのうどんの「UDONCHANNEL」が名を連ねていた。
ただし、これはあくまで記事執筆時点のスナップショットであり、同時視聴者数は常に変動する。またアカウント名からの人物特定は、既存記事で確認したキッカーズメンバー名との類似性にもとづく推測であり、本人確認をしたものではない点はお断りしておきたい。
まとめ
日本語圏のKickは、横山緑率いる「キッカーズ」という組織的な集団と、コレコレ・もこう・おおえのたかゆき・うわさのうどんといった独立系の大物配信者という、大きく2つの勢力で構成されているといえそうだ。2026年1月のKick Japan公式番組は、その両方が一堂に会する象徴的な場になった。
一方で、スタイリッシュヌーブのように、条件面で折り合わずKickへの移籍を見送った有名配信者がいることも忘れてはいけない。「稼げるから」という理由だけで全員が移籍しているわけではなく、契約条件次第で判断が分かれているのが実情のようだ。
各配信者・グループの詳しい経緯については、それぞれの個別記事もあわせて参考にしてほしい。
こうした配信者たちを見て「自分も配信してみたい」と思った人は、まずは声がクリアに届くマイクから揃えてみるのもいいかもしれない。

