XのAI学習規約変更から約2年、Blueskyに移った人はいまどうなっているのか

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「XがAI学習に投稿を使うらしい」「Blueskyに引っ越した方がいいのか」。こうした話題は、2024年11月と2025年12月の2回、大きく盛り上がりました。この記事では、何が変わったのか、Blueskyに移った人はその後どうなったのかを、2026年10月時点で確認できた範囲でまとめます。

先にポイントを書くと、次の3つです。

  • XのAI学習に関する明記は2024年11月に始まり、2026年1月の新規約では生成AIの利用責任も加わった
  • 「Blueskyは投稿をAI学習に使わない」と表明しており、2024年11月には移住が急増した
  • ただしBlueskyのアクティブユーザー数は、推計で、ピークから約半分に減っている

何が起きたのか:2回の「AI学習」騒動

第1波:2024年11月の規約変更

2024年10月18日、ITmedia NEWSなどがXのプライバシーポリシー改定を報じました。施行は11月15日です。オプトアウト(拒否の設定)をしない場合、情報の受け取り手が、生成AIを含むAIモデルの学習など独立した目的で情報を使う場合がある、という内容が加わっています。

利用規約も同じ11月15日に改定されました。TechCrunchによると、Xは公開された投稿などを、機械学習やAIモデルの学習に使う権利を持つと明記しています。

あわせて知っておきたいのは、AI学習への利用は、それ以前から「データ処理についての詳細情報」に書かれていたという点です。2024年11月の改定で、規約の本文に明確に書かれた形です(当時の解説記事による)。

オプトアウトの方法も、当時の案内では次のとおりでした。

> 「もっと見る>設定とプライバシー>プライバシーと安全>データ共有とカスタマイズ>Grok」でチェックを外す

設定画面は変わる可能性があるため、いま設定する場合はX上の最新の表示を確認してください。

第2波:2025年12月〜2026年1月

2025年12月24日、Xに「画像を編集」ボタンが登場しました。他のユーザーの投稿画像でも、AIで編集できる機能です。AUTOMATONによると、編集を無効にする手段がなく、イラストレーターなどから反発が出ました。GIF形式にすると編集機能の対象外になることから、画像をGIFにして投稿する人や、Xを離れる人もいたそうです。

そして2026年1月15日に、新しい利用規約が施行されました。生成AI(Grokを含む)に入力した内容や出力された内容について、法令を守る責任はユーザーにあることが、より明確に書かれています。

ここは誤解されやすい点なので、補足します。2025年12月ごろには「1月15日からすべての投稿がAI学習に使われる」という声もSNSで広がりました。ただ、AI学習への利用そのものは2024年11月から明記されており、新規約の主な変更点は、生成AIの利用責任のほうにあります。

Blueskyが「AIに使わない」と表明したことで起きたこと

2024年11月15日、Blueskyは「ユーザーのコンテンツを生成AIの学習には使っていないし、使うつもりもない」と表明しました。X側の規約が施行されたのと同じ日です。

Blueskyは、AIをまったく使っていないわけではありません。不適切な投稿への対応と、おすすめフィード「Discover」には、AIを内部で使っているとしています。ただし、ユーザーの投稿で学習した生成AIではない、という説明です。

このころBlueskyは、米大統領選の後に利用者が急増していました。TechCrunchは、24時間で100万人以上が登録し、総登録者数が約1,714万人になったと報じています。

その後、Blueskyはどうなったのか

ここからは、2026年8月に出た統計の話です。GIGAZINEが紹介したSimilarwebのデータによると、Blueskyのモバイルアプリの数字は次のとおりです。

項目数字
月間アクティブユーザー(ピーク、2024年第4四半期)約2,210万人
月間アクティブユーザー(2026年6月)1,040万人(前年比27.2%減)
1日あたりのアクティブユーザー(2026年7月)約300万人(前年比25.6%減)
登録ユーザー総数約4,600万人(記事の作成時点)

ピークから見ると、アクティブユーザーは約52%減っています。一方で、登録した人の数そのものは増え続けています。「登録したけれど、あまり使っていない人」が増えた、と読むことができそうです。ただし、これは推計データであり、Blueskyの公式発表ではない点にご注意ください。

同じ資料では、MetaのThreadsは月間アクティブユーザーが前年比21.3%増とされています。少なくともこの資料では、SNS全体が一様に縮んでいるわけではありません。

運営の方針も変わっています。BigGo Financeの記事によると、2026年3月に就任したCEOのToni Schneider氏は、Blueskyのアプリ単体の成長より、オープンな仕組み「AT Protocol」を使った周辺サービスを広げる方向に軸足を移しているとされています(この点は二次情報のため、公式の発表も確認すると安心です)。

筆者の考察:AI学習が理由で移るのは、結局どうなのか

ここからは確認できた事実ではなく、私の見方です。

  • 2024年11月に移った人の多くは、AI学習への不安に加えて、選挙後のXの雰囲気への不満も重なっていたと考えられます。理由はひとつではなさそうです
  • Blueskyが「生成AIの学習に使わない」と表明していても、公開された投稿は誰でも読める設計のため、外部の第三者による収集まで防げるのかは、今回確認できていません
  • 作品や画像を守りたい場合は、投稿先を選ぶだけでなく、画像の公開範囲や透かしなど、使うサービスに関わらずできる対策も組み合わせたほうがよさそうです

当ブログもBlueskyでの発信を始めていますが、「どちらかを選ぶ」より「使い分ける」という選択もあるのではないか、というのが、今回調べた印象です。

よくある疑問

Xの投稿は、すべてAI学習に使われているのですか? 規約上は、Xが投稿などをAIモデルの学習に使う権利を持つとされています。実際にどの範囲が使われているかは、公式にははっきりしていません。オプトアウトの設定もあります(上記の手順を確認してください)。

Blueskyに移れば、AIに学習されませんか? Blueskyは、ユーザーの投稿を生成AIの学習に使わないと表明しています。ただし、これは運営の姿勢の話で、外部からの収集まで保証するものとは言い切れません。

Blueskyは今から始めても遅くないですか? アクティブユーザーは減っていますが、1,000万人規模で動いているとされています。利用者の多さを重視するなら、Xのほうが規模は大きい状況です。Xの仕組みについては、こちらの過去記事も参考になります。

SNSの流行と、その後の勢いの変化については、「Clubhouse」を振り返った記事もあります。

まとめ

XのAI学習をめぐる規約変更は、2024年11月に明記され、2026年1月の新規約で生成AIの利用責任が加わりました。この騒動をきっかけにBlueskyへ移る人は急増しましたが、2026年6月時点では、月間アクティブユーザーがピーク(約2,210万人)から約半分(1,040万人)に減っています。

「AI学習が嫌だからやめる」か「規模が大きいから使う」かは、発信の目的次第です。自分の投稿をどこまで公開したいかを決めて、設定を見直すところから始めるのが現実的ではないでしょうか。

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— 情報は2026年10月3日時点で確認したものです。規約や設定画面、利用者数は変わる可能性があります。

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