Kickの配信者集団「キッカーズ」の1軍メンバーとして活動する配信者・ぞっくん。2025年6月に迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたことで名前を知った人も多いはずだが、「結局どういう配信者なのか」「あの事件はその後どうなったのか」「今も配信を続けているのか」までは知らない人もいるだろう。
この記事では、ぞっくんがどんな経歴の配信者なのか、キッカーズに加わった経緯、2025年の逮捕とその後の展開、そして現在の活動状況を、確認できる事実にもとづいて整理する。逮捕容疑の詳細な経緯は別記事で扱っているため、この記事では人物像の全体像を把握できることを目指す。
ぞっくんとは何者か
ぞっくんは、本名を舘内洋行(たてうち・ひろゆき)といい、2025年6月の逮捕報道時点で51歳、千葉県松戸市在住とされる男性配信者だ。「放課後の魔術師」という異名を自ら名乗り、Kick(kick.com)を中心に活動している。
もともとはニコニコ生放送で配信をおこなっており、2022年6月ごろから本格的に配信を始めたとされる。配信内容は雑談、心霊スポット探訪、DJ配信、方向音痴ぶりを見せる散歩配信など幅広く、オリジナル曲「ババロア祭り」を街中で熱唱するのが持ちネタとして知られている。
なお、本人の年齢についてはX上で「実は54歳では」といったサバ読み疑惑がたびたびネタにされており、コミュニティ内でも正確な年齢がややあいまいなまま扱われている面がある。この記事では、報道で確認できる「2025年6月時点で51歳」という情報を基準にしている。
キッカーズへ「育成枠」として加入
ぞっくんがキッカーズに加わったのは、団体結成から間もない2025年3月だ。
キッカーズ公式サイトの年表によれば、2025年3月29日に開催された「第一回キッカーズ決起集会」で、新規メンバーとして「ゴリライモ」「しみっちゃん」が正式加入したのと同時に、「バッチが付くまでの育成枠」としてぞっくんが加入し、団体は計14名体制になったと記録されている。
> 出典:キッカーズ公式サイト「年表」
「バッチが付くまでの育成枠」という表現からすると、当初のぞっくんはKickの認証バッジ(公式クリエイターとしての認証)がまだ付与されていない、いわば見習い的なポジションだったとみられる。その後いつ正式な1軍メンバーになったのかについては、公式年表に明確な記載が見当たらず、この点は確認できていない。
2025年6月、迷惑防止条例違反の疑いで逮捕
キッカーズ加入から2カ月あまり経った2025年5月19日午後3時15分ごろ、ぞっくんは千葉県市川市の路上で、白い体操着と赤いブルマーを着用し、女性用下着を頭にかぶった姿を面識のない女性に見せた。この行為が県迷惑防止条例違反(卑わいな言動)にあたるとして、千葉県警市川署に逮捕された。
週刊女性PRIMEの報道によれば、本人は「視聴者を増やすためにやった」という趣旨の供述をしたとされる。当時のキッカーズは結成からまだ日が浅く、視聴者数によって序列が決まる組織の仕組みが、こうした過激な行動につながったのではないかという指摘もあった。
事件当日の詳しい経緯や、他のKick配信者(しんやっちょ、ルイージ、愛之助)の逮捕・捜査事案とあわせた時系列は、以下の記事で詳しくまとめている。
逮捕から3週間あまりで不起訴処分に
この逮捕について、あまり知られていない続報がある。個人ブログ(千葉日報・千葉テレビの報道を引用する形で伝えている)によれば、千葉地検は2025年6月23日、舘内洋行を不起訴処分としたという。地検は「事件に関する一切の事情を考慮した」とコメントしたと伝えられている。
ただし、これを報じた千葉日報・千葉テレビの元記事そのものには、2026年9月の調査時点でWeb上から直接たどり着くことができなかった。地元紙が報じた内容を引用したブログを情報源としているため、事実として断定はせず、「不起訴処分になったと伝えられている」という扱いにとどめておきたい。
この不起訴という情報は、状況的にも矛盾がない。キッカーズの公式ルール17条は「メンバーになってから刑事事件で逮捕された者はクビ(不起訴なら可)」と定めており、実際に、ぞっくんは逮捕後もキッカーズを脱退することなく、現在まで1軍メンバーとして名を連ねている。キッカーズという組織のルールや、他のメンバーの処分事例については、以下の記事で詳しく整理している。
現在の活動状況(2026年9月時点)
2026年9月10日時点で、キッカーズ公式サイトの「メンバー」ページを確認すると、ぞっくんは現在も1軍メンバーとして掲載されている。直近30日間の平均同時接続数は、1軍14名の中でキャプテン・横山緑、副キャプテン・勇者トロ、かつき、はしもとくんに次ぐ水準にあり、逮捕から1年以上が経った今も、キッカーズの中核メンバーの一人として活動を続けていることがうかがえる。
直近の動きとしては、キッカーズのよっさんが主催する「第1回 Kick麻雀最強王座決定戦」が2026年9月25日23時からKickで放送予定となっており、参加者の一人としてぞっくんの名前も挙がっている。横山緑、勇者トロ、テマキといった1軍メンバーに加え、日本プロ麻雀連盟の解説者も参加する企画で、事件のイメージだけでなく、こうした企画にも顔を出す配信者として活動が続いている状況だ。
雑談や心霊スポット探訪、散歩配信といった従来のスタイルに加えて、キッカーズ内の企画に参加する機会も増えており、画面越しでも表情や動きが伝わりやすい配信環境を整えている配信者は多い。手元にあるだけで配信の見やすさが変わる小型リングライトは、こうした企画配信でも重宝されるアイテムのひとつだ。
大雨配信中の行動がきっかけとみられる体調不良を報告(2026年9月)
2026年9月6日夜から7日朝にかけて、関東地方では線状降水帯が発生し、各地で道路の冠水や河川の増水が相次いだ。ぞっくんはこの夜、避難指示が出ていた千葉県柏市の情報を追いながら、野田市の冠水状況や江戸川の様子を車で見て回る、約5時間にわたる配信をおこなった。
配信中には、視聴者のリクエストに応じる形で、車に積んでいたリンスインシャンプーを使い、降りしきる雨をシャワー代わりにして屋外で頭を洗い始める一幕もあった。ただ雨量が足りず泡が流れきらなかったため、最終的には路上にできた水たまりに頭を突っ込んで泡を洗い流す様子が配信され、視聴者によってX上にも投稿・拡散された。
それから3日後の9月10日、ぞっくんは自身のX(@zokkun48)で体調の異変を報告した。投稿によれば、2日間ほど38度の熱が下がらず、排尿が困難になったうえ血尿も出たため受診したという。医師からは「先日の洪水配信で汚水に浸かったりしたことが原因で、何らかの細菌に感染した可能性が高い」との説明を受けたとし、救急科でおこなった新型コロナウイルスとインフルエンザA型・B型の検査はいずれも陰性だったことも明かしている。
その約30分後には続報として、尿検査の結果、多数の細菌が検出されたと報告した。2週間の投薬治療で改善しない場合は、腎臓まで菌が到達している可能性があるとして、腎臓の検査を検討することになるとも説明している。2026年9月10日時点では、治療の結果や今後の経過を伝える続報は確認できておらず、これは現時点の状況として押さえておきたい。
一連の報告には「お大事に」といった労いのコメントが多く寄せられた一方、「配信も大事だけど体も大事にしろよ」「そろそろ体を張りすぎた無茶な企画は控えたほうがいい」など、過激な配信スタイルそのものを見直すよう求める声も見られた。
まとめ
ぞっくんは、ニコニコ生放送を経て2025年3月にキッカーズへ「育成枠」として加入した配信者だ。加入から間もない2025年6月に迷惑防止条例違反の疑いで逮捕されたが、地元紙報道を引用する情報によれば同月23日に不起訴処分となったとされ、キッカーズのルール上も「不起訴なら可」という規定のもと、脱退することなく活動を継続してきた。
2026年9月時点でも1軍メンバーとして名を連ね、麻雀トーナメントのような新しい企画にも参加するなど、事件から1年以上が経った今も配信者としての活動を続けている。一方で同じ9月には、大雨の中でおこなった配信がきっかけとみられる体調不良を報告しており、治療の経過は本記事執筆時点でまだ明らかになっていない。逮捕事件そのものの詳しい経緯や、キッカーズという組織全体の仕組みが気になる人は、あわせて関連記事も読んでみてほしい。




