「強い」「弱い」よりも“何がくるかわからない緊張感”
通常、このような戦闘スタイルの作品だと敵の攻撃パターンであったり、ライフ量であったり、特殊攻撃だったりがゲームを先に進むにあたって増強されていくのですが、この作品はそれはもちろんのこと、何がきて、何をしないと進めないのかが予測外です。
「ゲーム」というもの自体に対する総合力が求められるのではないかと思います。
勝手に「こうこう、こういうゲーム」と定理して批評をする人も見かけますが、それってこの作品が「○◯ゲー」というよりも総合的に「ゲーム」としてユーザーに襲いかかってきてることに気づけてないってことでもったいないかと。
まとめ
このシリーズを初めてプレイし、1周終えての感想としては、丁度『キル・ビル』とか『デスペラード』を初めて観た時の衝撃ですね。
この2作は大好きなんですが、特にキル・ビルはやたら批判的なレビューを目にしました。
「なにもわかっちゃいねーな」
と思っていました。
スーツに刀、かっこええがな
赤い背景にシルエットで修行、かっこええがな
サニー千葉、かっこええがな
劇画アニメパート、かっこええがな いくらでもあるわ
タランティーノ氏が今まで観てきた映画・ドラマ・アニメの“かっこええがな”を詰め込んで作った、鍋で例えるなら「痛風鍋」ですよ。
最高じゃないですか?
その痛風鍋と高級和食店の水炊き比べて批評するのって、おかしいでしょw
本作は何処かほんのりノイズがかったカッコよさ、80、90年代の8bitの向こう側を想像してワクワクさせてくれたあの頃を最新技術で表現してくれる、ゲームというエンタメの正常進化だと表現します。
没入感も、シリーズもののアニメの世界にコントローラー片手に放り込まれる感じ。
強いて一点いじるとするならば、本作に関して率直に「マップ上のデザインとか乗り物の挙動とか、ホントに興味ねーのなw」って笑いました。
むしろ潔くて自分は好きです。
そんなもんどうでもいいくらい、プレイヤーを楽しませるエンターテイメントがありました。
こういうところに不満を感じるなら、GTA5とかプレイすることをお勧めします。
それでいいじゃない。
会話の元ネタわからないならググれって話。
ググって気になったら、それを体験すれば良いじゃない?
“何でもかんでも自分の思い通りにいくと思ってるようじゃ、このゲームに勝てない。”