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スキンヘッドと隠れボインは解りあえる

コラム・エッセイ
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私はハゲである。
ただし、全てを剃り上げてスキンヘッドにし、アゴのラインにブーメラン型にヒゲを揃えているので比較的おしゃれハゲにはなっている。そして、ラッキーなことに頭蓋骨が海外の人並みの形状をしているので、もしスキンヘッドの中古販売所があるのならそこそこの査定価格を叩き出しそうなプラス査定要素にはなると思う。

そもそも、父が美しきハゲで坊主にしていたのでそれなりの覚悟が出来ていたので、薄毛が始まったときには、ショックも焦りもしなかった。なので、20代は思い残すことがないようにロン毛にしたりアフロにしたり、いろいろな髪型とカラーを存分に楽しんだ。

そして、30代に入る頃には坊主にし徐々に長さと刈るペースを短くしていった。そして、身だしなみにケチを付けられないように仕事に打ち込み、ヒゲを生やしても何も言われないようにした。最終的には当時非常にハードルの高かった、30代会社勤めでありながらスキンヘッドにヒゲでも文句を言われないようにした。

ただ、達成感とは裏腹にカジュアルなファッションで仕事をするようになってからは、薄手のビーニーキャップなどを被るようになった。ここまでの話の流れから考えて、急に恥ずかしくなったとかそういう理由ではないことはおわかりだと思います。問題は話す相手、とりわけ女性とお仕事の話をしている時に目線が頭にチラチラ行くことに気づいたのです笑
見られることは一向に構わないのですが、結構な確率で話が上の空になっていることがあったのです。

そんなある日、休憩で寄ったスタバでふと思ったのです。「たぶん、巨乳の人ってこういう風に目線に気づくんだろうな…。」と。この手の話題をテレビで見たことを思い出した。スケベゴコロで見てしまうというのが一般的なイメージなのですが、それって20代半ば…いや、10代後半までの話じゃないのか?もっと、スケベの向こう側の本能があるのでは?

ついつい見てしまう、巨乳はスケベゴコロが原因。じゃあ、スキンヘッドをスケベゴコロで見ているのか?セクシーなのか?いやいや、珍しいからだろ笑…

ここでハッとした。その瞬間、感覚的に答えが出て青天の霹靂な気持ちよさを感じたのだけど言語化するのはココが初めてかもしれない。

スキンヘッドと巨乳。
遠目には目にすることはあっても、間近でお目にかかることが少ない。という共通項がスキンヘッドと巨乳にはあり、レアなものが目の前にあるという、人間の本能が無意識に目線を向けさせるのではないか。と。

なんの役にも立たないが、行動学につながるような発見をした気がしたのです。

スキンヘッドや巨乳を武器として世を渡る人はいいとして、世間で言う隠れ巨乳と言われる人の内、仕事のために気づかれないように隠している、目立たない服を選んでいる人というのは結構いるのではないだろうか?いや、きっといる。ここでカフェモカ飲んでいるビーニーキャップ…いや、スキンヘッドはシンパシーを感じているぞ。恥ずかしいから隠してるんじゃない。邪魔になるくらいなら隠してしまえで見せていないんだ。誇りを持ちつつ忍ばせている。
それはルイスレザーの真っ赤な裏地であり、草野仁の胸筋のようでもある。

なんにせよ、人と話すときの目線は相手の眉間を4、相手の向かって左後ろ6位の割合がお互いストレスにならず且つ、落ち着きのある人に見えるのではないかと思います笑