テレビやYouTubeがエンターテインメントの主流となる現代において、ナスDこと友寄隆英(ともより・たかひで)は、テレビプロデューサー兼YouTuberとして独自の地位を築いてきた人物だ。
過酷な無人島生活や部族取材など、体を張った破天荒な企画で知られ、その姿は視聴者に強烈な印象を与えている。「ナスD」という名前の由来も彼の個性を象徴するエピソードとして語り継がれている。
しかし、2025年3月に報じられたパワハラと経費不正受領による降格処分が話題となり、キャリアに影を落とした。ここでは、ナスDの経歴や活動、彼が与えた影響、そして「名前の由来」「破天荒な企画」「パワハラ報道」について、順を追ってまとめてみる。
ナスDの基本プロフィール
ナスD、本名・友寄隆英は、1974年4月6日生まれの50歳である(2025年3月時点)。
兵庫県神戸市出身で、テレビ朝日のプロデューサー兼ディレクターとして長年活躍してきた。
身長は約170cmと推定され、特徴的なのは過酷なロケで黒く染まった肌と、坊主頭に近い短髪だ。
妻は料理研究家でタレントの森崎友紀で、2人の間には娘がいる。
2025年3月時点で、YouTubeチャンネル「ナスDの大冒険TV」の登録者数は約30万人、テレビ朝日系列での冠番組『ナスD大冒険TV』は人気を博してきたが、最近の報道で打ち切りが決定。Xの個人アカウント(@nasud)では約5万人のフォロワーを抱え、破天荒な発言やロケの裏話で注目を集めてきた。
愛称「ナスD」は、彼のキャリアを象徴する出来事に由来しており、後述する。


ナスDの経歴と背景
幼少期と学生時代
ナスDは兵庫県神戸市で生まれ育った。幼少期の詳細はあまり公開されていないが、高校は岡山県内の進学校に通い、寮生活を送っていたとされる。
体育が得意で、カードマジックで友人を楽しませることが好きだったというエピソードが、彼のエンターテイナー気質を示している。

大学については、茨城大学農学部や都内の大学に進学したとの情報があるが、確定していない。学生時代に劇団に所属し、演劇を通じて表現力を磨いた経験が、後のテレビ制作に影響を与えた可能性がある。
社会人としては、テレビ朝日に入社し、ディレクターとしてキャリアをスタート。
初期は裏方に徹していたが、体を張った企画で注目を集めるようになった。獣医師を目指していた時期もあったとされ、多様な興味を持つ人物像がうかがえる。
テレビプロデューサーとしてのデビュー
ナスDが脚光を浴びたのは、2016年にスタートしたテレビ朝日の番組『陸海空 地球征服するなんて』がきっかけだ。
ゼネラルプロデューサー兼取材ディレクターとして出演し、南米アマゾンの部族取材で彼の名が広く知られるようになった。
この番組でのエピソードが「ナスD」という愛称の由来となり、以降、彼の破天荒なスタイルが番組の顔となった。2020年には『ナスD大冒険TV』が放送開始し、無人島生活や秘境ロケで視聴者を楽しませてきた。

名前の由来
「ナスD」という愛称は、2017年の『陸海空 地球征服するなんて』のアマゾン取材に由来する。
ナスDは現地部族の勧めで、ウィト(Witoto)という植物由来の染料を全身に塗った。
この染料は肌を黒く染め、2年間も色が落ちなかったことから、彼の肌がナスのような濃い紫黒色に見えたことがきっかけだ。

視聴者やスタッフが「ナスみたい」と呼び始め、いつしか「ナスD(ディレクター)」として定着。このエピソードは、彼が「演者にやらせる前に自分で試す」という姿勢を象徴し、彼のキャラクターを一気に印象づけた。
ナスDの活動内容
テレビでの活動
ナスDのテレビ活動は、体を張った企画が特徴だ。
『ナスD大冒険TV』では、無人島で0円生活に挑戦したり、アマゾンの未接触部族と交流したりと、他では見られない過激な内容が人気を博した。
例えば、2022年の「無人島生活」では、自らサバイバル技術を実演し、視聴者にサバイバルの魅力を伝えた。
番組はBS朝日やAbemaTVでも配信され、幅広い層に支持された。
しかし、2025年3月に打ち切りが発表され、その背景には彼の降格が関係している。
他にも、『よゐこの無人島0円生活』や『「ぷっ」すま』の制作に携わり、プロデューサーとしての手腕を発揮。
企画立案から出演までこなすスタイルは、テレビ業界でも異例とされた。


YouTubeでの活動
YouTubeチャンネル「ナスDの大冒険TV」は、テレビ番組の補完的な役割を果たしてきた。
2025年3月時点で登録者数は約30万人、総再生回数は5000万回を超える。
主なコンテンツは、テレビ未公開シーンやロケの裏話、短編の冒険動画だ。
2024年10月には「アマゾン川で巨大魚を釣る」動画が100万回再生を突破し、YouTuberとしての人気も示した。コメント欄では「ナスDの無茶ぶりが最高」「過酷さが伝わる」との声が寄せられている。
破天荒な企画での話題
ナスDの名を一躍有名にしたのは、破天荒な企画の数々だ。
名前の由来となった2017年のアマゾン取材では、ウィトを塗っただけでなく、現地の食文化を体験し、視聴者に衝撃を与えた。
2023年には、無人島で100日間生活する企画を実施し、過酷な環境でのサバイバル術を披露。Xで「ナスDの生き様がかっこいい」とトレンド入りするなど、視聴者に強い印象を残した。
これらの企画は、彼の「自分でやってみる」姿勢が反映されたものだ。
パワハラ報道と降格
2025年3月19日、ナスDがパワハラと不正経費受領でテレビ朝日から降格処分を受けたことが報じられた。
報道によると、彼は部下に「人格を否定するような発言」を繰り返し、517万円の経費を不正に受領していたという。
これを受け、『ナスD大冒険TV』は打ち切りとなり、視聴者からは「何やってんだ」「残念」との声がXで広がった。
過去にも、出演者とのヤラセ疑惑やパワハラを巡るトラブルが囁かれており、彼の過激な姿勢が裏目に出た形となった。

ナスDの社会的影響
視聴者とファン層
ナスDのファン層は20代から50代と幅広く、冒険やサバイバルに興味を持つ男性が中心だ。XやYouTubeでは「ナスDの無人島生活が励みになる」「過酷な姿に笑った」との声が多く、彼のリアルな挑戦が支持されてきた。一方で、「やりすぎ」「倫理的に問題」との批判もあり、賛否両論が彼の存在感を際立たせている。ファンからは「ナスD族」と呼ばれ、ロケ地を訪れる熱心な支持者もいる。
テレビ・YouTube文化への影響
ナスDは、テレビとYouTubeの融合に一役買った人物だ。過酷なロケをリアルタイムで伝えるスタイルは、サバイバル系コンテンツの先駆けとなり、他のプロデューサーやYouTuberに影響を与えた。『ナスD大冒険TV』の成功は、体を張った企画が現代の視聴者に響くことを証明。しかし、パワハラ報道で信頼を失った今、その影響力は揺らいでいる。
ナスDと他の人物との比較
ナスDを他の人物と比較すると、その独自性が際立つ。
中高年にも訴求する過酷さが特徴。類似点があるとすれば、ナスDの破天荒さはベア・グリルスのようなサバイバル系タレントに近いが、日本のテレビ文化に根ざした点で異なる。

ナスDの今後の展望
活動の方向性
2025年3月時点で、ナスDは降格処分を受け、テレビでの活動が停滞している。
YouTubeチャンネルは継続中だが、更新頻度は低下。
Xでは「まだ終わってない」と前向きな発言もあり、再起を目指している様子がうかがえる。
ファンからは「独立してYouTuberに専念してほしい」「新しい冒険を見たい」との声が上がっており、今後の展開が注目される。
テレビ復帰は難しいとの見方もあるが、彼の企画力次第では再浮上が可能だろう。
成長の可能性
ナスDには、YouTube登録者数を現在の30万人から50万人に伸ばし、個人ブランドを再構築する可能性がある。パワハラ問題を反省材料とし、視聴者との信頼を回復できれば、サバイバル系YouTuberとしての地位を確立できるかもしれない。
ただし、過激な企画への依存や、倫理的な批判が課題となり、バランス感覚が求められる。彼の情熱と実行力が、その成長を支える鍵となる。
まとめ:ナスDの魅力と課題
ナスDこと友寄隆英は、テレビプロデューサー兼YouTuberとして、破天荒な企画で約30万人の支持を集めてきた存在だ。
アマゾン取材で「ナスD」の名が誕生し、無人島生活などの挑戦が魅力だが、2025年のパワハラ報道と降格でキャリアに暗雲が立ち込めた。
リアルで大胆なスタイルが強みである一方、倫理観や管理能力が課題として浮上。今後どう再起するのか、ナスDの動向に注目が集まる。