2023年末の文春こと『文藝春秋』が発信したダウンタウン松本人志の記事が発端で、特にネット上では松本人志批判で変な盛り上がりを見せている。
ざっとSNSやYou Tubeを眺めた感じでは
- 元々、松本人志の芸風が嫌いな人
- 世間を騙してた!と怒る人
といった印象。
これに加えて、地上波やAmebaTVなどでこの件に触れた番組に出演しているタレントのリアクションとしては
- 「被害者が勇気を出してようやく発信した」というタレント
- 「事実関係がわからないので今はなんとも言えない」という芸人
- ジャニーズの件と同じ問題だという専門家
といった感じでしょうか?
で、ちょっとモヤモヤする感じがあるので、これらを冷静に分析してみました。
松本人志の芸風は今は好まれないのか?
まず、このブログ記事を書いている私はモロにダウンタウン世代で、二人が東京進出してからの快進撃を見ながら育った世代です。
大物俳優に20代の関西以外ではまだ知名度の低い芸人がチンピラの如く絡んでいったり、素人と生中継で言い合いになったり、本当に無茶苦茶な若い二人組が、ある程度秩序が固まってマンネリ化しかけたバラエティ番組を掻き回して笑わせてくれた感じ。
物怖じしない感じが爽快感すらありました。
「HEY!HEY!HEY! Music Champ」なんかでも、普段トーク番組に出ることが少ないアーティストをいじったり、どツイたりしてたし、なんなら「この番組に出てドツカれたら売れる」とまで言われたくらい。
むしろ、30代あたりからようやく年齢と芸風がマッチした印象で、40代超えたくらいからは逆に丸くなったなぁって印象。若手タレントや芸人のいじり方もソフトになってきた。
ただ、それこそが若い世代にはパワハラ的な受け取り方をされやすいのかもしれません。
それまでが、地位も年齢も不利な立場の芸人が噛み付いたり、いじったりしていくことが痛快であったのが、地位も年齢も有利な立場で同じことをするとパワハラに…っていう。
そういったところから、ダウンタウンの今までを知らない世代からしたら、好まれないのかもしれません。
松本人志は視聴者を騙したのか?
これも年齢を重ねて丸くなったからこそかもしれません。
ただ、いい人キャラを押し出していこうっていう印象はなかったのですが、結婚して家族の話が出ると、いい人の印象がついつい出てしまうのかもしれません。
加えて、大阪万博の絡みでイメージアップになっていたのも一つかもです。
以前から、トークの中で「五反田の風俗が」とか「女性と飲み会で」とか言ってたし、クリーンなイメージなんかなかったですけどね。
「被害者が勇気を出してようやく発信した」というタレント
一見、世間の流れに沿ったまともなタレントに見えがちな言葉。
ですが正直、このコメントは怖いなと感じました。
まず、「被害者」という言葉を使う時点で逆サイドを「加害者」として勝手に認定してメディアで発言しているというのは、浅はかではないかと…。
実際、松本人志自身が記者会見などを開いて発言していない状況も一因ではあるのですが、とりあえず暫定弱者の味方をしておけばOK的な無責任さが浮き彫りになった感じです。色々な番組で見受けられた発言です。
特に空気を読むことで有名な元AKBのタレントさんの発言が印象的でした。色々な番組で共演してて、そういう人だからこそ出来るコメントがあったはずなのに、この発言を聞いて底しれぬ気持ち悪さを感じてしまいました。
「事実関係がわからないので今はなんとも言えない」という芸人
一番、真っ当なコメントかなと。
ただ、「とにかく松本人志を叩きたい勢」はこのコメントすらも認めない。
肩を持ってる、庇ってると今度はその芸人を叩く。
政治関係の論争でもそうなのですが、結論ありきで物事を言う人ってたくさんいて、ほとんど脳死状態で瞬発力だけで発言する、批判する、叩く。
ただ、それが津波のように押し寄せる有名人はたまったもんじゃないなと…。
まとめと、最後にすごく気になること
基本的に、SNSでの松本批判は文春の記事をすべて事実として受け止めてしまっている印象ですね。
こういう方々は、You Tubeの素人が作ったガセネタの芸能人系の動画も信じてそうで…。
松本人志が文藝春秋を相手取り、訴訟をしたわけですけど一点気になってることがあるんです。
この件が世間に広まってすぐに「被害者は発生翌日にでも警察に行けばいいのに」というコメントがSNSで論争になりました。
たしかに、事実ならば人間関係や精神状態諸々を加味して翌日に警察に行くことは難しいかなと思うのですが、文藝春秋に情報提供し、世間がこの騒ぎになった今なら、その女性が松本人志や吉本興業を相手に訴訟起こさないのでしょうか?
世間を味方につけて勝てるんじゃないですかね?