油井大顕(ゆい だいけん)さんは、2025年3月に東京・高田馬場で起きた、配信者「最上あい」さんの刺殺事件の後、「最上あいさんの婚約者」を名乗って発信した人物だ。株式会社ORNISの代表であると、本人がXで公表したと報じられている。

この記事では、事件と判決について報道で確認できた事実と、油井さん本人の発信で確認できる範囲を、分けて整理する。油井さんの主張には、第三者が検証できていないものが多い。そのため、「本人が主張していること」と「確認できたこと」を区別して書く。
先に結論:今回確認した判決の報道には、油井さんへの言及はなかった。婚約の事実や、油井さんの主張の真偽も、確認できていない。
最上あいさん刺殺事件で確認できた事実
- 事件が起きたのは2025年3月11日午前9時50分ごろ。場所は東京都新宿区高田馬場の路上
- 被害者は、ライブ配信アプリ「ふわっち」で「最上あい」の名で配信していた佐藤愛里さん(当時22歳)。「山手線1周」のライブ配信の最中だった
- 高野健一被告は、2022年12月ごろから配信を見るようになり、投げ銭や飲食代などにお金を使った。約250万円の貸金が、ほぼ返されなかったとされる
- 2026年7月15日、東京地裁は懲役16年(求刑懲役20年)を言い渡した。被告は控訴したと報じられている


判決では、犯行の残虐性が指摘された。一方で、多額の金銭を貸したのに返されず、追い詰められていった経緯には「同情する余地はある」とも述べられたと報じられている。
事件の詳しい態様や、被害者の苦痛に関わる細かな描写は、この記事では扱わない。(情報源:NEWSポストセブン、日刊SPA!、東京スポーツ、共同通信)
油井大顕さんについて確認できること
事件の数日後から、油井さんはXなどで「最上あいさんの婚約者」を名乗って発信した。2025年3月17日のcoki(公器)の記事によると、本人は次のように主張している。


- 最上さんとは2023年7月に交際を始め、同年8月に同棲を始めた
- 高野被告が2023年に最上さんを訴え、約250万円の支払いを命じる判決が出た
- 最上さんと高野被告の間の秘密保持契約に、違反した場合に高野被告が300万円を支払う条項があった
- 2024年に、最上さんの生活費を補うために消費者金融から200万円を借りた
この記事の筆者自身も、「油井氏が一方的に開示したもので、すべての事実が検証されているわけではない」と明記している。婚約の有無も、確認できていないと書かれている。

このうち、「高野被告が2023年に民事訴訟を起こし、約250万円の支払いが命じられた」という点は、事件当時の他の報道でも判決記録として伝えられている。それ以外の点は、本人の主張にとどまる。
確認できていないこと
- 油井さんと最上さんが婚約していたかどうか
- 油井さんの主張する金銭の流れや契約の内容
- 事件に対する油井さんの関与の有無(今回確認した報道に、関与を示す記述は見つからなかった)
- 2026年10月時点での油井さんの活動状況
ネット上には、油井さんが最上さんの収入を管理していた、事件のきっかけをつくったなどと書くサイトや投稿がある。ただ、報道や判決で裏付けられたものは確認できなかった。そのため、この記事では取り上げない。

この事件から考えたいこと
ここからは筆者の考えだ。判決で指摘されたように、この事件では、配信を通じて知り合った相手との金銭の貸し借りが、深刻な結果につながった。配信者と視聴者の間で、投げ銭を超える金銭のやり取りが生まれたとき、当事者だけで解決しようとせず、第三者に相談することが大事だと思う。


また、亡くなった方や、事件に関わった人についての憶測を、SNSで広めることには慎重でありたい。




よくある疑問
油井大顕さんは何者? 最上あいさんの事件後に「婚約者」を名乗って発信した人物。株式会社ORNISの代表であると、本人が公表したと報じられている。
婚約は本当だった? 確認できていない。報道では「婚約者を名乗る」「自称」と書かれている。
油井さんは事件に関わっているの? 今回確認した判決の報道には、油井さんへの言及はなかった。関与を示す情報は、確認できていない。
現在はどうしている? 信頼できる報道では、確認できていない。


