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『Web2.0』とは、なんだったのか

〇〇とは、なんだったのか
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以前勤務していた出版社の朝礼で、新しいものの情報収集好きの本部長が、知りたてホヤホヤの言葉『Web2.0』を口にしたのがこの言葉との出会いだった。

もちろん、本部長は記事か何かで読んだそのままを何の噛み砕きもなく説明しただけで、聞いてる社員も、はたまた話してる本人も意味がわかってない、なんとも生暖かい時間が過ぎていった。

そもそもWeb1.0とはなに?

2.0があるのなら、1.0ももちろんあるだろうと調べてみるとこんな説明。

Web1.0
Web1.0 とは、インターネットができたばかりの時代の Web の在り方です。
簡単に言えば「静的で、情報の流れが一方通行な Web の時代」と言えるでしょう。
Web1.0 では、情報の送り手と受け手が固定されていました。
メールなどでコミュニケーションは取れるものの、今のようにインターネット上で個人同士が情報をやり取りすることはほとんどなかったのです。
新聞やテレビなどと同じようなものと考えればわかりやすいかもしれません。
また、テキストのみで作られたページがメインであり画像や動画といったコンテンツが少なかったことも特徴です。

極端な例で行くと、日本で最初のホームページ、茨城県つくば市にある文部省高エネルギー加速器研究機構 計算科学センターの森田洋平博士によって発信されたものが公開されたのは1992年9月30日。

日本最初のホームページ

この頃はまだインターネットというよりも「パソコン通信」というイメージの時代。

筆者の感覚的に1.0が盛り上がってきたのは2000年くらい。
iモードが出たのが1999年なのでその翌年。ガラケーで着メロの頃。
ちょうどインターネット老人が「あの頃は良かった…」と口々に言う時代。

Webサイトなどを作り、情報を“発信する側”にはある一定ライン以上の技術(主にHTML)を必要としていて人口は少ないが、受け取る側(閲覧者)の人口は低速ながらもネット回線の一般普及の影響もあり、大きく増加していたタイミングで、有益な情報をネットから手に入れることが増え始めた頃だと思います。

時代ははっきりしていませんが「阿部寛のホームページ」的なデザインがメインの頃です。
(むしろ、阿部寛ホームページは当時では結構手間隙かかったサイトかと…)

もはやネットミームとなったホームページ

そこからFacebookを始めとしたSNSが普及していくのを境に、「2.0」へと徐々に切り替わっていった感じです。

とんび

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『Web2.0』とは“今”である

Web2.0を調べるとこうある

Web2.0
Web 2.0 は、私たちが現在利用しているインターネットの形です。
Web1.0 に対して動的で、情報の流れが双方向な Web の時代と言えます。
ここで言う「双方向な Web」は、SNS をイメージすると最もわかりやすいでしょう。
例えば、Instagram では友達の投稿に「いいね」をしたり、シェアしたり、コメントしたりと、情報を閲覧するだけでなくそれに気軽に反応することができます。
そして、アカウントさえ作成すれば誰であっても情報発信を行えます。
Web2.0 では、インターネットが情報を消費するだけのものから、参加するものへと変化したと言えるでしょう。
また、技術の発達によりインターネットの回線速度が高速化したことから、発信される情報もテキストだけでなく、画像や動画、音声などと多様化したこともポイントです。

前項に挙げたFacebookよりも、日本におけるSNSの二大巨頭は2004年頃に登場したキヌガサとmixiだったと思います。
これらが一方通行だった情報の流れを双方向なものへと変えていきました。

かなりKILL BILLオマージュ効いた「キヌガサ」
ついついアカウントはあるのに今じゃ放置してる「mixi」

これまでは自分自身で不特定多数に情報発信するには、個人でサイトを作成して誰が見るのかもわからない情報を公開するような不毛な試みを繰り返す人が大半だったのに対し、アカウントを作成して簡単な作業で画像をアップロードして文章を書くだけで、最低でも自分の知り合いには見てもらえる。

「誰かに見てもらえて、レスポンスがある」

これこそが、SNSが爆発的に広まったシンプルな理由だと思います。

情報発信で利益を上げることも普及

情報発信の敷居がグッと低くなることで、Webの広告サービスも活性化しました。
初期は、自分のHPを広告を取りまとめるサービスに登録して、自分のサイトに合った広告を埋め込む作業を必要としていました。
これが上手くいかない人を対象とした、なんとも怪しい情報商材『現金自動回収機ミリオンゲッター』も登場。

2012年頃からはYoutubeで収益化が開始。
企業の広告費を源泉とする広告収入で、YouTuberが収益を得ることができるようになりました。
YouTubeで収益化できる条件は、チャンネル登録者数や総再生時間、公開動画の視聴回数などによって異なりますが、とにかくチャンネル登録者数や動画再生時間などが条件を満たせば簡単に収益を得られるようになりました。

敷居が低くなったがゆえの弊害

敷居が低くなり、ユーザーが一気に増えた分、Youtubeで言えば、いっときの収益のためのバズり目的でアップした動画の内容が、他者の名誉を傷つけるものであったり、撮影自体で人に迷惑をかける「迷惑系」が多数現れたのも事実…。

これはYoutubeだけにとどまらず、Xやブログでも虚偽の情報で注目を浴びようとするユーザーも同様の目的かと思います。

とどのつまり、ユーザー自身の問題ではあるのですが、この記事を書いている2025年1月の時点でなんとなく「少し落ち着いてきたかな?」という感覚です。

もう既に『Web3.0』は始まっている

日本で初めてのホームページが1992年、そこから日本でSNSが普及したのが2004年。
これを一区切りと考えると、Web1.0は一定の成熟をするまで12年です。

2004年から21年経った2025年までの間に、利用デバイスの大半はスマートフォンとなり回線は高速化しました。
Web2.0の間の発展は急速だったと言えます。恐らく、2000年頃の一般人にスマートフォンやSNS、5G回線なんて想像できないのではないでしょうか。

ここまで、Web2.0を比較的技術面の話は無しで噛み砕いて書いてきました。
最初に書いた「2.0があるなら1.0はどうなの?」という発想と同じく「じゃぁ3.0は?」と思う方も多いと思います。

Web2.0 が抱える課題を解決するインターネットの在り方

これを成し遂げた時に、「Web3.0」と言われる時代になるのだと言われています。

特に不正アクセスやデータ改ざんなどが、今の時代頻繁に話題になるネットワークの普及から生まれた問題点でもあると思います。それらの解決もその一つです。

「ブロックチェーン」という言葉を耳にされたことはありませんか?
この言葉が、馴染んできたときが「Web3.0」なのかもしれません。

以前の記事で触れた私の先輩がもう既に、その領域で新しいことに着手しようとしています。
それについてはまた紹介しますね。